COLUMN / 草刈りの回数
太陽光発電所の草刈りは年に何回必要?
回数の目安と時期
これまでの実務経験や現場情報では、関東で発電への影響を抑えながら管理するには、年3回の草刈りが目安です。九州などの暖地では年4〜5回、北の地域では年2回ほどが目安です。ただし、必要な回数は草の伸び方や立地によって変わります。回数そのものより、草が影を作る前に刈ることが大切です。
1. 草刈りの回数の目安
雑草の伸びる早さは、地域の気候によって大きく変わります。これまでの実務経験や、全国各地の現場から得られた施工・管理情報を参考に、地域別の草刈り回数の目安をまとめました。実際に必要な回数は、雑草の種類、気候、立地条件などによって異なります。すべての発電所に同じ回数が必要になるわけではありません。
※同じ地域でも、日当たり、水はけ、雑草の種類、その年の天候によって、必要な回数は変わります。草刈りラボでは、現地の状態を確認して、発電所に合った回数をご提案します。
2. 草刈りの時期の目安
雑草が伸びるのは、おもに5月から10月です。この期間を3つに分けて考えると、作業を計画しやすくなります。
- 初夏(5〜6月):雑草が一気に伸び始める時期です。梅雨の時期は、ひと雨ごとに草がぐんぐん伸びます。伸びきる前に1回目を行うと、その後の管理が楽になります。
- 盛夏(7〜8月):もっとも伸びが早い時期です。伸びが早い場所では、この時期にもう1回加えます。
- 初秋(9〜10月):雑草が種をつける前に刈ると、翌年の発生を抑えやすくなります。
冬は雑草の伸びが止まりますが、枯れた草が残ります。枯れ草が多い場所は、冬前後の状態も確認しておきましょう。
3. 回数より「草丈」で考える
「年何回」と決めても、その年の天候で草の伸びは変わります。そのため、回数よりも草丈を基準にするほうが確実です。
- パネルの影:草がパネルの下端より高くなると、パネルに影がかかり、発電量に影響するおそれがあります。
- 点検・作業のしやすさ:草が伸びると、パネル、架台、配線、フェンスの状態を確認しにくくなります。
- 作業量と料金:草丈が高くなると、追加料金がかかる業者が多くあります。作業量が増える分、費用が増えるのは避けられません。放置せず、草刈りを後回しにしないことが大切です。
- 周辺への影響:敷地の外に草が伸びたり、種が飛んだりすると、近隣への迷惑につながることがあります。
遠方の発電所では、草の状態を自分で見に行けないことがよくあります。業者を選ぶときは、作業前後の写真報告があるかも確認しましょう。写真報告があれば、離れた場所からでも草丈の変化を確認できます。
4. 放置した発電所で、実際にあった困りごと
草を長く放置すると、草が伸びるだけでは済みません。私たちが現場で経験した、実際の例を紹介します。
- 入口まで遠く、移動に時間がかかった:長年放置された施設で、入口から作業場所までが遠く、たどり着くだけで時間がかかりました。
- 大きな蜂の巣ができていた:放置されている間に大きな蜂の巣ができており、作業を中止することになりました。
- 鍵が錆びていて、入場に時間がかかった:敷地の鍵が錆びており、中に入るだけで時間がかかりました。
- 聞いていた現状と、実際の状態が大きく違った:草がジャングルのようになっていました。追加料金をお支払いいただき、施工しました。
これらは、早めに草刈りをしていれば、避けられた可能性のあるものばかりです。放置期間が長いほど、作業の時間も費用も増えます。依頼するときは、次の点を確認しておくとスムーズです。
- 敷地の入口から作業場所までの距離と、通路の状態
- 鍵の状態(開け閉めできるか、錆びていないか)
- 現地の写真(見積もりと実際の差を減らせます)
5. 回数を決めるときのポイント
- 立地:日当たりがよく、水はけのよい場所は、雑草が早く伸びます。
- 雑草の種類:つる性の雑草は、架台やフェンスに絡みつき、作業が大変になります。
- 背が高くなる草:セイタカアワダチソウや竹など、成長すると背丈が高くなる草が出ると、パネルに影ができます。
- 除草剤との組み合わせ:草刈りのあとに除草剤を散布すると、雑草が抑えられ、管理しやすくなります。草刈りだけにするか、組み合わせるかは、現地の状態を見て選びましょう。
6. 年間の費用の考え方
草刈りラボの草刈り料金は、低圧1区画(300坪まで)で、1回39,800円(税別)です。これは300坪までの草刈り1回分の基本料金で、年間料金ではありません。500坪は59,700円、1,500坪は169,200円(いずれも税別・1回)です。料金表にない面積は、現地の状況を確認してお見積もりします。
関東で年3回行う場合、単純に3倍すると、年間で119,400円(税別)が目安です。草丈、フェンス沿い、集草・搬出・処分などで、料金は変わります。複数施設・複数年契約は、お値引きします。
7. 草刈り・除草剤散布・年間管理の選び方
毎回の手配が負担な場合は、年間管理がおすすめです。作業の回数と時期をあらかじめ決めておけば、草が伸びすぎる前に管理できます。草刈りだけで足りるか、除草剤散布を組み合わせるかは、草の状態を見て決めましょう。迷う場合は、現地写真を業者に見てもらうと判断しやすくなります。
8. よくある質問
Q.関東では、草刈りは年1回でも足りますか?
これまでの実務経験や現場情報では、関東は年3回が目安です。年1回だけでは、草が伸びる時期に作業が追いつかず、パネルに影がかかる状態が続くことがあります。草が影を作らない状態を保つと、発電への影響を抑えやすく、パネルの不具合にも気づきやすくなります。必要な回数は現地の草の伸び方や立地によって変わるため、状態を確認して適切な回数をご提案します。
Q.草刈りをする時期はいつがよいですか?
雑草が伸びる5月から10月が中心です。とくに梅雨の時期は、ひと雨ごとに草が伸びます。伸びきる前に刈ることが大切です。地域や天候で前後します。
Q.草丈が高くなってから依頼しても大丈夫ですか?
対応できます。草丈が高くなると作業量が増えるため、追加料金となる業者が多くあります。草刈りラボでも、草丈1.5m以上の場合は、原則として追加料金が発生します。ただし、現地の状況によっては基本料金内で対応できる場合があります。正式な金額はお見積もり時にご案内します。草刈りを後回しにせず、早めに刈ることをおすすめします。
Q.年間で依頼すると安くなりますか?
複数施設・複数年契約でお値引きします。作業回数、内容、施設数を確認して、お見積もりします。